日常生活で私たちが無意識に使う「ハンドサイン」、例えば写真を撮る時の「ピースサイン」や「いいね!」のポーズ、人を呼ぶ時の「手招き」など、身近なジェスチャーもそのひとつです。
授業中の「ハイ!」と手を挙げる仕草なんて、まさに典型的な例ですよね。
これらの動作、日本では当たり前でも、世界のどこかでは全く別の意味を持ち、時には大きな誤解を招くことも…。
微笑みながら「こんにちは」のつもりが、相手を激怒させる結果に繋がるかもしれません。
ここでは、日本人がうっかりやりがちなハンドサインが海外ではどんな「危険シグナル」になるのかを、笑って学んでいきましょう!
1. ピースサイン
OK国: アメリカ、イギリスなどの英語圏
NG国: ギリシャ
写真を撮る時に必ずと言っていいほど登場するピースサイン。
英語圏では「勝利」「平和」の象徴ですが、ギリシャでは一変して「くたばれ!」の意味に早変わり。かつて犯罪者に物を投げつける時に使われた歴史が背景にあるとか。
写真撮影のときはもちろん、買い物で「2個ください」と言う時も注意が必要です。
2. 裏ピースサイン
NG国: アメリカ、イギリス、インド、パキスタンなど
通常のピースサインを、手の甲を相手に向けるだけで、なんと中指を立てるのと同じ意味に!
特に英語圏やインド周辺で要注意です。
さらに、顎を隠すための「小顔効果ポーズ」としても人気ですが、アメリカでは口元に裏ピースを持っていくと性的な挑発と捉えられることも…。
3. 手のひらを見せた挙手
NG国: ドイツをはじめとしたヨーロッパ各国
「はい、先生!」と元気よく手を挙げるあのポーズ、実はドイツなどではナチス式敬礼に見えてしまうので、敬遠されています。
レストランやタクシーで勢いよく挙手して呼びかけると、一気に場が凍りついてしまうかもしれません。
4. 手のひらを相手に向ける
NG国: アメリカ、ギリシャ、パキスタン、ペルシャなど
「ちょっと待って!」と手のひらを向けるジェスチャー、ギリシャでは「顔に泥を塗る」の意味になり、かなりの侮辱行為です。
アメリカでも「お前の話はもう聞きたくない!」という感じで話を遮る時に使われます。誤解を生まないよう、使い所には気を付けましょう。
5. 顔の前で手を横にふる
NG国: アメリカ、韓国、イタリアなど
「いえいえ、結構です」と顔の前で手をひらひらする仕草、アメリカや韓国では「臭い」を意味し、イタリアでは「頭、大丈夫?」と相手を侮辱する意味に。
会話中に自然に出やすいジェスチャーだからこそ、気を付けたいですね。
6. 手招き
NG国: 海外全般
「おいでおいで」と手のひらを下に向けて手招きする日本流の呼びかけ、海外ではまるで野良犬を追い払うかのような意味に捉えられます。
外国人を呼ぶときは手のひらを上にして、4本の指を曲げる動作に切り替えましょう。
7. ガッツポーズ
NG国: パキスタン、フランス、ブラジルなど
喜びを表すガッツポーズ、パキスタンではなんと侮辱行為に。さらに腕を反対の手で叩くと、フランスやブラジルでは中指を立てる行為と同等に捉えられてしまいます。
8. OKサイン
NG国: フランス、ブラジル、スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、ロシアなど
映画でよく見かける「OKサイン」。ブラジルやギリシャでは一気に性的な侮辱に早変わり。
フランスでは「役立たず」の意味になることもあります。気軽に使う前に、その国の文化をチェックしておきましょう。
9. サムズアップ(親指を上に向ける)
NG国: アフガニスタン、イラン、ギリシャ、イタリア
Facebookでお馴染みの「いいね!」サインも、アフガニスタンやイランでは「くそくらえ!」の意味に。旅先で親指を立てるのは慎重に!
10. 小指を立てる
NG国: 中国、シンガポール、インドネシアなど
日本では「指切りげんまん」でお馴染みの小指を立てるポーズ。ですが、中国では「役立たず」、シンガポールでは「最低」という意味に。
11. 中指を立てる
NG国: アメリカ、イギリスなど世界各国
映画やドラマでよく見るこのジェスチャー、当然ながら「くたばれ!」の意味。世界中どこでも喧嘩を売るサインなので、絶対に避けましょう。
12. サムズダウン(親指を下に向ける)
NG国: アメリカ、イギリスなど世界各国
親指を下に向ける「サムズダウン」もまた、侮辱の象徴。古代ローマの闘技場で「殺せ!」を意味したこのサインは、現代でも強い否定のジェスチャーとして使われます。
文化を学んでトラブル回避!
異国の地では、言葉の壁だけでなく、身振り手振りにも文化の違いが潜んでいます。誤解を避け、現地の人々との楽しい交流を心がけるためにも、知識を持って旅に出ましょう。
そして、もしもの時のために「東京海上日動マリーンパスポート」に入っておけば安心です!