寒さがじわじわと押し寄せるこの季節。もこもこセーターやふわふわストール、ぬくぬくのコートが恋しくなる頃ですよね。
でも、いざ手に取ると「ウールとかカシミヤとかモヘアとか…結局何がどう違うの?」なんて混乱することも。
そんなあなたに、毛織物たちのプロフィールをお届けします!
これを読めば、次のショッピングでは迷わず相棒を見つけられるかも。
羊界のスタンダード「ウール」
出身地: モンゴル~地中海あたり
現住所: オーストラリア
ウールと聞けばヒツジを思い浮かべる方も多いはず。そう、ウールは羊毛のこと。けれど、ウールとひと口に言っても、羊の種類や毛の質でその表情は無限大。メリノウールなんて聞いたことありませんか?
これ、ウール界のエリートです。肌触りはもちろん、温かさも抜群。「一段上の着心地を…」なんて贅沢したい日は、迷わずメリノウールを探してみて!
ラグジュアリー界のアイドル「カシミヤ」
出身地: 中国、モンゴル、イラン北部
現住所: 中国(内モンゴル自治区)
肌に吸い付くようなしっとり感…それがカシミヤの真骨頂。
カシミヤヤギの産毛だけを手作業で集めるという気の遠くなるような工程から生まれるこの素材、まさに「繊維の宝石」。
1年かけて集めてもたったの100g以下!その貴重さと肌触りにお金を惜しむ人はいません。寒い日のお供に、ぜひ一度その魅力を体験してみては?
シルク気分な「モヘア」
出身地: トルコ
現住所: トルコ、南アフリカ、アメリカ(テキサス州)
トルコ生まれのアンゴラヤギが提供する「モヘア」。
軽やかで艶やかな繊維は、シルク並みの美しさ。春夏アイテムにも使えるほど吸湿性が高く、秋冬だけに留まらない万能選手です。
ただし、扱いには少し注意。繊細で痛みやすいので、お手入れは優しくお願いします。
南米の秘宝「アルパカ」
出身地: アンデス山地
現住所: ペルー、ボリビア、アルゼンチン
アルパカの毛は、ストローみたいに中が空洞!だから軽いのに防寒性が抜群。
そのうえ吸湿性も高く蒸れにくいので、寒暖差の激しい環境でも快適です。「カシミヤは高級すぎて…」という方にはアルパカもおすすめ。南米の風を感じながら、冬を乗り切りましょう!
砂漠の優等生「キャメル」
出身地: イラン、中央アジア、中国北部
現住所: 中国、モンゴル、ロシアなど
フタコブラクダの産毛で作られるキャメル素材。
自然に抜け落ちる冬毛だけを使うエコなアプローチが魅力です。その特性上、色はナチュラルなブラウン系が主流。「キャメル色」と書いてあっても、本当にキャメル素材かはよく確認を!
毛織物で、冬をもっと楽しく
厳しい環境で生き抜く動物たちの毛に感謝しながら、丁寧にお手入れして長く愛用したいですね。
さて、今年の冬はどの素材を選びますか?せっかくなら、素材のルーツをたどる旅も一興。
山岳地帯で彼らに直接会いに行くのもロマンがありますよ!
その時は、忘れずに海外旅行保険もお供にどうぞ♪