「カーニバル」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
華やかな仮装、街を埋め尽くす盛大なパレード……。
リオのカーニバルやヴェネツィアのカーニバルを思い浮かべる人も多いでしょう。
でも実は、カーニバルってただの派手なお祭りじゃないんです。
その裏には、長い歴史と深い意味が隠されているんですよ。
しかも今の時期、世界各地でカーニバルが絶賛開催中!
お祭りの背景を知れば、その魅力は何倍にもふくらみます。
さあ、一緒に世界のカーニバルを覗いてみましょう!
もくじ
カーニバル(謝肉祭)とは?
日本では「カーニバル=お祭り騒ぎ」というイメージが強いですが、本来はカトリックの「謝肉祭(しゃにくさい)」を指す言葉。

語源はラテン語で「肉に別れを告げる」という意味。
これは、四旬節(しじゅんせつ)という断食期間に入る前に、思いきり肉を食べて遊び尽くすという風習に由来しています。
かつてカトリックでは、四旬節の間は肉を食べず、慎ましく過ごすのが習わしでした。
だからこそ、その前に「食べ納め&遊び納め!」とばかりに大いに盛り上がったのがカーニバルの始まり。
現在では、肉を控える習慣はほぼなくなり、お祭り騒ぎだけが世界中に広まりました。
カーニバルの開催時期
カーニバルは毎年2月後半から3月前半にかけて開催されます。


なぜこの時期かというと、「灰の水曜日」からイースター前日の「聖土曜日」までの46日間が四旬節とされているから。ただし、日曜日は断食しないため、実際の断食期間は40日間です。
イースターの日程は毎年変わるため、それに合わせてカーニバルの開催日も変動します。
例えば、2025年のイースターは4月20日(日)。
ということは、
- 四旬節:3月5日(水)~4月19日(土)
- カーニバル期間:3月4日(火)まで
この期間中、世界中の街がパレードやフェスティバルで熱狂の渦に包まれます!
世界三大カーニバル
「世界三大カーニバル」と呼ばれるイベントをご存知ですか?
リオのカーニバル、ヴェネツィアのカーニバル……
そして、もう一つはカリブ海のトリニダード・トバゴのカーニバル!
リオのカーニバル
開催日:2025年2月28日(金)~3月8日(土)

「カーニバル」といえば、やっぱりコレ!
リオ・デ・ジャネイロのカーニバルは、世界最大級のサンバパレードが繰り広げられる一大イベント。
2月のリオは真夏。最高気温31℃、最低気温24℃という絶好のコンディションの中、
サンバチームが競い合うコンテスト形式のパレードが行われます。
中でも圧巻なのが「バテリア」と呼ばれる打楽器隊。
200人以上の奏者が一糸乱れぬリズムを刻み、その音圧は鳥肌モノ!
本番に向けて参加者は厳しい練習を積み、ベストパフォーマンスを披露します。
ヴェネツィアのカーニバル
開催日:2025年2月15日(土)~3月4日(火)

中世ヨーロッパの華やかな世界へタイムスリップ!
ヴェネツィアのカーニバルは、仮面と豪華な衣装が象徴的。
歴史を遡ると、このカーニバルは貴族も庶民も身分を隠して楽しめるイベントとして発展しました。
仮面をつけることで、誰もが平等に楽しめるお祭りだったんです。
カーニバル期間中、ヴェネツィアの街は仮面舞踏会さながらの幻想的な雰囲気に。
観光客も仮面を身につければ、特別な気分を味わえますよ!
トリニダードのカーニバル
開催日:2025年3月3日(月)~3月4日(火)

日本ではあまり知られていませんが、3大カーニバルの最後の一つ
トリニダード・トバゴのカーニバルは世界的に有名な超ド派手なフェスティバル!
18世紀末にフランスから伝わったカーニバル文化が、
地元のカリプソやソカといった独自の音楽と融合し、現在の形に発展しました。
このカーニバルの魅力は、「見るだけでなく参加できる」こと!
お気に入りのバンドに参加料を払えば、豪華な衣装をまとって一緒に踊ることも可能。
カーニバルに向けて年末頃から音楽イベントや衣装コンテストが開催され、街全体が徐々に熱気を帯びていきます。
カーニバル中の注意点(スリや犯罪にご用心!)
カーニバル期間中は世界中から観光客が集まり、それを狙うスリや置き引きも増加します。
財布やスマホの管理は万全に!
また、渡航する際は大使館の安全情報をチェックし、
万が一のトラブルに備えて海外旅行保険に入っておくと安心です。
しっかり準備して、世界のカーニバルを思い切り楽しみましょう!